寿司好きのお酢研究 Vol.2

文:田原 裕紀子

シャリだけを食べに、お寿司屋さんへ行きました。

シャリを検証しに、前回取り上げさせてもらった大手寿司チェーン店「あきんどスシロー」と「無添 くら寿司」に実際に食べに行ってきました。

なぜ、シャリだけ食べに……?? と思いますよね。

先日、マルカン酢さんの工場見学をさせていただいたときに、お寿司屋さんのシャリだけ食べて味の比較検証を行っていますと伺ったのです。

シャリだけを食べる??
シャリの味って酢だけでそんなに変わるのか?

そんな疑問が浮かび、じゃあ自分で実際に検証してみようと思い立ちました。

 

1ページ目:
米酢とは明らかに甘みがちがう、黒酢のシャリ。《無添 くら寿司》
2ページ目:
醤油と合わさるとより一層美味しい、赤酢のシャリ。《あきんどスシロー》
シャリの味に違いなんて本当にあ……った!《検証結果》

 

シャリの味に違いなんて本当にあるのか……?

米酢とは明らかに甘みがちがう、黒酢のシャリ。《無添 くら寿司》


(画像クリックでHPにリンクします)

本当にシャリの味に違いなんてあるのか……? と怪しみつつ、最初は、「無添 くら寿司」さんに行ってきました。

席に座ると、「糖質オフプチシリーズ」と書いたポップが。
気になるものの、先に通常のシャリを頼みます。

お寿司がきたので、シャリがどうなっているか見てみます。
「なんだか色が黄色い」
食べてみようと口に近づけると、酸っぱいにおいがしてきました。

パクっ

「甘っ…なんか酸っぱい…」
シャリだけでこんなに味する?? ってくらい。

醤油なしでマグロと一緒に食べてみます。

「ん~、甘いマグロ……」
塩辛いものが好きな私には新しい味でした。

 

さて、最初に気になっていた「糖質オフプチシリーズ」も頼みました。

え!ちっさ!! さすが「プチ」。

通常にシャリと比べてみると、半分。

プチシャリと通常シャリを食べ比べると、やっぱり、シャリの大きさによって、黒酢の味の継続時間が違う。

ネタと一緒に食べると味は変わってくるのだろうか?

醤油なしでサーモンとシャリを食べてみます。

まずはプチから。
「……サーモン。んー、サーモン……シャリの黒酢の味が全くしない。ほぼネタを食べているよう……」

続いて、通常。
「うん、黒酢とサーモンが共存している。でも、少し甘いサーモンにはなっちゃうんだな~」

くら寿司にはポン酢があるので、最後に、ポン酢をサーモンとシャリにかけて一緒に食べました。

「ポン酢→サーモン→黒酢の繰り返しで、後味は酢~。酢~。酢~」
酢の味が出まくりな気がしました。

米酢とは明らかに甘みがちがう「黒酢」。


( 出典: https://www.suntory-kenko.com )

くら寿司のシャリでも使われていた「黒酢」。
黒酢は、「米または米に小麦か大麦を加えたものを原料とし発酵・熟成させて褐色または黒褐色になったもの」なんだそう。

穀物酢の米酢とは明らかに甘みが違いました。すごいな〜。