寿司好きのお酢研究 Vol.1

文:田原 裕紀子

「シャリ」って漢字で書けますか?

銀シャリのシャリって、なんでカタカナなん。
てか、シャリって何。

「シャリ」=舎利

仏様の骨が米粒に似ていたことから仏様の骨「舎利」と呼ばれるようになったという説がある。
寿司用語では酢飯のことをシャリと呼ばれている。

言われてみれば、知らないことってたくさんある。
私は回転寿司の「シャリ」の違いを知らなかった。

各回転寿司の「シャリ」たち。

私が毎月通っている回転ずし屋さん《あきんどスシロー》

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私が毎月通っている回転ずし屋さん。

シャリは“スシロー米”という「口の中で程よくほぐれ、後からほのかに酢を感じられる」こだわり抜いた米と米酢を使用している。

2018年には赤酢を使用した「赤シャリ」で全寿司商品を期間限定で提供。

従来での米酢では、少し甘めのシャリとなっていたが、赤酢によって酸味とコクが生まれ、寿司の旨みをさらに感じられるようになった。

私も期間中に食べに行ったが、いつもと違う旨みを感じ、高級感が増したような味がした。

黒酢のシャリなんてはじめて知った《無添 くら寿司》

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2018年7月27日から黒酢を寿司酢に使用した「健康黒酢のシャリ」を全国の店舗で導入した。シャリの味を変えたのは創業以来初めてのこと。

くら寿司は糖質オフシリーズが人気になったことが後押しとなり、シャリにも健康志向を取り入れた。

私も変更前に行ったことがあるが、昔ながらの酢飯という感じで、特段ネタを美味しく感じることはなかった。しかし、黒酢のシャリなんて聞いたことがないので、試しに行ってみてもいいかもしれない。

酢。それはシャリの味を左右する存在。

大手回転寿司の2社は、シャリを「寿司の命」と考え、より良いシャリづくりを行っている。

寿司の命までと言われるシャリの味を左右する「酢」とはどんな「種類」があって、どれくらい「味」が違うのだろう……

次回は、酢の種類の紹介・実際に2つのお店に行って味を検証してみたいと思います!