文:佐久間 功規
私は、12月3日(月)に川西市で行われたご飯塾に行った。
門をくぐると最初に釜戸が姿を表した。こんなに本格的なんだ!と驚く。
ご飯を炊くのは幼稚園に通う子どもたち。
私は、釜戸を見たことはあった。だが釜戸で炊いたご飯は食べたことはなかった。
今日ついに釜戸のご飯が食べられると思って、心が踊った。
子供達がお米を洗ったり、入れる作業を見ながら、一緒にご飯塾に参加したコーディネーターの人や関係者ともたくさん話した。
途中で神戸大学の名誉教授の保田茂先生の講演が始まった。
色々聞かせていただいたが、特に驚いたのは乳酸菌が、脳の活性化に大きく関わっていたことだ。そのほかにもお米の消費量のことなど、今の日本の消費量はどうなっているかということを話してくださった。
楽しんで聞いていると、釜戸で炊かれたご飯がきた。子供達が作ったご飯なのだから間違いなくおいしいだろうと思っていた。
釜戸の開けられる瞬間。私は思わず絶句。炊飯器で炊かれたご飯とは全く違うからだ。
なんて美味しそうなんだ。
炊飯器で炊かれたご飯は「いつもどうりできたな。」と思うけども、釜戸で炊いたご飯は「美味しそう。」と声に出てしまうほどだった。
食べる準備が終わり、いただきますの挨拶をするとき、子供達は「早く食べたーい。」と言わんばかりに挨拶をする前にお箸を持っている子もいた。
挨拶が終わり、いよいよ食べる瞬間。子供達は、おかずから食べるのかな?と思っていたが、
真っ先に食べたのはご飯だったのだ。
そこからは「おいしーい」や「もっと食べたーい」という声があった。
いつもと違うご飯を食べて笑顔になっている子供達を見てこっちまで笑顔になった。
私も食べた瞬間、おいしさが口に広がった。本当に美味しかった。
いつもと違う場所、方法で子供達の作ったご飯。
改めて本当のお米の美味しさを知った。