文:石堂 航平
友人の門出を祝うための最高の一杯を探し出したい。
なんとしても最高の一杯を見つけだそう。
(祐輔)「暇なやつ〜」
(直樹)「俺も暇や〜」
(自分)「集まろうや!」
週3ぐらいでなんとなく集まって何気ない会話をする、小学校からの幼馴染ふたり。
こんなやりとりをして集まっていた。
でも、最近お互いに忙しくて集まることが難しくなっている。
このまま2人の門出を祝えなくなるかも……そんなのダメだ!
なんとしても最高の一杯を見つけだそう。
お祝いの場にぴったりな日本酒ってありますか?
ということで、友人たちのための一杯を探すための知識がないので、ダブルインコメでの日本盛の工場見学取材で、日本酒について勉強することに。
お酒のつくっている場所のイメージって職人さんがいるイメージだったけど、思っていたよりも機械がいっぱいあってハイテクで驚いた。
普段商品で販売されているものがどのような工程で生産されているかわかると、日本酒に親しみが持つことができた。
後半は日本酒についてチームのみんなと勉強。
日本酒の歴史、基本知識など。一番驚いたのは、日本酒をお風呂にいれると発汗作用で体を温めること出来るみたいだ。
今度やってみよう!
最後に質問タイム。
「お祝いの場にぴったりな日本酒ってありますか?」と尋ねると、「『惣花(そうはな)』というお酒がありますよ」と教えてくださった。
惣花は皇室で飲まれている日本酒だそうだ。
そんな上品なものが僕らの口に合うのだろうか?
3人でゆっくりと昔話をしながら飲める日本酒、見つけた!
自分で味を確かめるために後日調査に。
今回調査に来たのは、前回日本盛の工場から徒歩5分のところにある「酒蔵通り煉瓦館」。
ここは、数種類の日本酒を無料で試飲ができたり、日本盛のお酒を楽しみながら食事ができるレストランがある場所である。
実際に試飲して3種類の日本酒の味を確かめてみた。
3人でゆっくりと昔話をしながら飲める日本酒がいいな……
1杯目。
2杯目。
最後に惣花を。
……!!!
これだ! スッキリとして飲みやすい。
地元の小学校の時に放課後によく遊んだ公園がある。
そこは3月末ぐらいには桜が咲くような場所。
もしできるなら、そこでこの一杯を飲み交わしたい。
ワイワイしながら、ゆっくりと昔話をしながら、コンビニで買ったつまみをつまみながら、普段言えない本音をお酒の力をかりて言えたらいいなあ。
今までありがとう! これからもよろしく!
友人たちは気づいていないけれど、実は、昔助けてもらったことがある。
僕が小学校6年生の11月ごろに、彼らを含めた友達のグループと仲が悪くなった。
もう学校に行きたくないと思っていた。
そんなときにもかかわらず、彼らは今まで通りに接してくれた。
2人は「別に気にするなよ!」って僕に言ってくれた。
その何気ない一言に僕は助けられた。
直樹と祐輔は、今までも何も気にせず接することができる親友である。
だからこそ、今までのお礼も兼ねて、この最高の一杯を飲みながら2人の門出を祝福したい!
「今までありがとう! これからもよろしく!」って、簡単な言葉だけど恥ずかしくて言えない本音を伝えられたらいいなあ。
これからもこの友人と過ごす時間を大切にしていきたい。